新潟県糸魚川の秘湯・蓮華温泉に入ってきた
連休前半に北陸(新潟・富山)を旅行してきました。その時に立ち寄った新潟県糸魚川にある蓮華温泉が予想以上に良かったので、メモ。
蓮華温泉とは
蓮華温泉は北アルプス白馬岳のふもとにある、内湯と複数の野天風呂がある温泉です。
wikipediaによると
- 日本秘湯を守る会加盟の「蓮華温泉ロッジ」だけが営業している一軒宿の秘湯
- 露天風呂はロッジから山道を5分から15分ほど歩いた場所に散在
- 6月頃までは残雪により道路も閉鎖されており、徒歩でしか行けない
とのことで、1年のうち限られた期間しか入れない上に移動が容易ではない、まさに秘湯と呼ぶにふさわしいところです。
蓮華温泉までの道のり
蓮華温泉へ向かうには (1)新潟方面の糸魚川から車orバスで目指す(2)長野方面から北アルプスの名峰白馬岳と小蓮華を越える、の2ルートしかありません。
(1)の場合、糸魚川駅から季節限定のバスを使うのが良いと思います。ただし1日2本とのことだったので、蓮華温泉に唯一ある宿に宿泊するか、ひたすら温泉に入るかどちらかしかないです。自分は友人の車で行きましたが、およそ1時間半ほどかかりました。後半40分ほどは蛇行する山道をひたすら登り続けるので、車酔いに注意です。また、山道に入ってから温泉まで、完全に電波が圏外でしたので注意が必要です。
(2)の場合は、白馬岳or大池の山小屋で一泊して目指し、帰りはバスで糸魚川方面に抜けることになるかと思います。
蓮華温泉のすごいとこ
ここで秘湯・蓮華温泉のすごいところについて触れます。
3種類の源泉
なんといっても3種類の異なる温泉に入れるのはとてもレアなんじゃないでしょうか。温泉は以下の地図のように散らばっています。
一番近いのが黄金湯。ロッジから5分程度登ったところにあります。
うっすら白濁した透明に近い温泉です。桶の底がものすごいぬるぬるしていて、温泉成分が溶け込んでいるんだなぁと思いました。
次に、黄金湯から10分ほど山を登ったところにあるのが、仙気の湯になります。 こちらは白濁色です。一番広かったです。
さらに100mほど上にあるのが、薬師湯です。こちらは青みがかった白濁色でした。そこが深くてごつごつした造りです。
当初時間がなくて、黄金湯だけ入って戻ろうかと思っていたのですが、その時に入っていたおじさんに「上の2つの温泉はもっと良いから入った方が良い」と言われて、残りも行くことにしました。行ってよかった。
野天風呂
蓮華温泉は、黄金湯以外は山あいの開けた平地にあります。そのため、開放感がはんぱないです。湯船の目の前には遮るものもないので、景色も素晴らしいようです。
自分が行った時は残念ながらガスが出ていて、景色はほとんど見えなかったのですが、秋の紅葉の季節に晴れ渡ってると最高なんじゃないかと想像できます。
ちなみに、野天風呂に向かう山道はこんな感じで、ここから急に開けた瞬間は興奮しました。
混浴
蓮華温泉はその作りゆえか混浴だったりします。最初は混浴かよって思っていたのですが、混浴ゆえに逆に周りを意識しなくなるっていうのがあった(お風呂を満喫できた)気がします。自分が入った時も男女それぞれいたわけなのですが、お互い着替えたりするときは視野に入らないようにする配慮はしつつも、のんびりした雰囲気で、当初の印象とは異なりました。
まとめ:蓮華温泉に入るために必要なもの
というわけで蓮華温泉めっちゃよかったのですが、蓮華温泉に入るには以下が必要になるのでまとめておきます。
お金&時間(&体力?)
東京から行く場合、北陸新幹線とバスを乗り継ぐので少なくとも2日はないといけません。 入湯料自体は800円ですが、交通費(東京から往復で2万数千円)や宿泊費(蓮華温泉ロッジは一泊2食で9500円だそうです)はかかります。
おおらかな気持ち
秘湯だけあって野天風呂については設備もなんもないですし、囲いすらありません。おおらかな気持ちで入るべきです。
なお、自分は各野天風呂の移動のたびに服を着るのが面倒だったので、こんな格好で歩き回っていました。どう見ても変態です本当にありがとうございました。