奥さんの友達がNew Zealandに住んでいて、トレイルレースがとても良かったということなので、旅行も兼ねて、参加することにした。
旅行中はほぼキャンプ。キャンピングカーを借りて各地を転々とした。トレイルランと現地で巡ったところ、使ったサービスなどあれこれも含めて記録に残しておく。
めぐったところ
ニュージーランドは北島と南島があり、雰囲気が結構違う。南島はそれほど開拓(?)されておらず、人口も少なく、より多くの自然が残されている。なんとなくハワイのオアフ島とビッグアイランドの違いに似ているかなと思った。
今回の旅行ではまず南島を周遊し、後半の日程で北島に飛びトレイルランに出場した。
クイーンズタウン(Queens Town)
南島は近年開発が進んだとのことで、街や建物がどれも新しく感じる。先進国における都市開発の反省を活かしている印象。信号はほぼなく、ランナバウトで交通管理されている。
ところで、2025年よりキャンピングカーの路駐泊が禁止され、必ずキャンプサイトに宿泊することが必要になったので注意が必要。
ミルフォードサウンド(Milford Sound)
世界遺産にも登録されているフィヨルド。断崖絶壁の山々と滝、海をクルーズしながら楽しんだ。
ミルフォードサウンドへのルートは車か飛行機があるが、今回は時間の都合で飛行機にした。飛行機と言っても観光を兼ねたもので、周辺を旋回しながら上空からフィヨルドを俯瞰できる。地上からは見られない風景も見られるので、個人的には飛行機の方が良かったのではないかと思う。
ここで予約した。英語オンリーだけど、機長がとっても丁寧。
ワナカ(Wanaka)
クイーンズタウンから国道を2時間ほど北上するとLake Wanaka というアルプスに囲まれた湖がある。この湖がとても綺麗なので、水着を持っていくと楽しめます。(ただしめちゃ冷たい)
トレイルランの練習も兼ねて湖の周りを走ったんだけど、とにかく広い。うさぎがいっぱいいる。
テカポ(Tekapo)
美しい湖のほとりでキャンプ。なんとなくだけど尾瀬みたいな、ほどよいリゾート地な感じで、キャンプ場もよく整備されていた。
ちょうど満月の時期で、山からゆっくり登ってきた月がびっくりするほどきれいだった。
ニュージーランドのキャンピングカーのレンタルサービスはいくつもある。うちが利用したのは https://www.camplify.co.nz/ という個人で貸し借りできるサービス。キャンピングカーをレンタルするサービスよりもクオリティの高いクルマが多いらしい。実際借りれた車(3ベッド/シャワー・トイレ付き)費用は5日借りて$2300NZDくらいだった。
キャンプサイトでは炊事場で一緒になった人たちとよく話した。現地人以外だと、ヨーロッパから来ている人の割合が多かった印象。ドイツ、デンマーク、ポーランド、などなど。。。いずれも数ヶ月の休みをとって旅行をしていると話していた。5-10歳くらいの3人兄弟がいるとある家族は、去年の8月から各国をめぐり、4月には1ヶ月かけて日本をめぐるとのこと。仕事は夫婦で辞めてきたと話していて、”けど、いまやらなかったらずっとしないから”とニコニコ話していた。たしかにな…子どもが中学生くらいになったら、数ヶ月も一緒には来てくれなさそうだし。人生の優先度についてしばし考えさせられた。
ここからクイーンズタウンに戻り、北島へ飛行機で移動(フライトはおおよそ1時間半)
オークランド(Auckland)
ニュージーランドの主要都市のひとつ。移動のため市街散策はしなかったけど、運転した感じ、普通に都市だった。道路工事をやっているためひどく渋滞していた(友人によると、ニュージーランドでこんな渋滞は極めて珍しいらしい)
ロトルア(Rotorua)
オークランドから3時間ほど東南に運転したところにある街。今回のウルトラトレイルの開催地である。
温泉で有名な土地で、街中硫黄の匂いがすごい。温泉施設もいくつもある。
Tarawera Ultramarathon
コース
ロトルアのTaraweraトレイルを縦走するウルトラトレイル。富士山トレイルマラソンやフランスのモンブラントレイルマラソンと並ぶ、 UTMB World Series(https://utmb.world/)の大会の一つでもある。コースは T20(21km), T50(52km), 100T(102km), 100 miles がある。
参加費はT50 が $400 NZDでした。
前日/当日のロジスティクス
- ビブの受取は本人以外受け付けないので、必ず前日までに受け取らないといけない
- スタート地点は市内からのバスなどがある。スタート地点にも車で直接いける(意外と混んでなかった)
感想
めちゃくちゃきつかった…。フルマラソンを 3:15 で走れるので、52kmだし、+10kmと山道ということで、だいたい5時間くらいでいけるんじゃないかとたかをくくってたんだけど…。
実際走ってみると、最初の20kmの登山で脚を使い切りガクガクでした。まじで登り降りが連続してきつい。
20km - 42km はとにかくつらくて、おぼろげにしか記憶がない。なんか森の中や尾根を走った気がする。とくに3つめのエイドステーション後の40km付近の登りがしんどくて仕方がなかった。
42km - 50km になると、もはや景色や応援を楽しむことでしか前進ができず、むしろ素晴らしい自然の中ではしれることに感謝の気持ちが芽生えてきた。一周回って心が悟りの境地に到達した感じ。
50km - 52 kmはもう一周回って、余計な2kmを追加した主催者へのうらみつらみがいっぱいでした。いままでで一番しんどい2kmだった気がする。
結果は 6時間7分。個人的には全然ダメダメだったけど、これでも1200人ほどの参加者の中で250位くらいだった。
こんな長距離を走ったことはなかったので、ゴールしたときは達成感がすごかった。トレイルランは脚を坂道で鍛えなきゃいけないと痛感した。またチャレンジしたい。