今日あった出来事がとても腑に落ちたので、忘れないように書きます。
スマートニュースのサンフランシスコ・オフィスが魅力的だった話
機会があって、サンフランシスコにあるスマートニュース(以下スマニュー)のオフィスに遊びに行かせていただきました。
場所はサンフランシスコのほぼ中心部にある古い建物のワンフロア。内部をリノベートしたとのことでしたが、なんとスマニュー社員が全ての設計デザインを担当されたとのこと。
中央の広間からぐるりと見回すとオフィス全体が見渡せるくらいの広さだったのですが、細部にいたるまで、色々なこだわりを感じるオフィスでした。
例えばこの作業台。MovableType(CMSの方じゃないですよ)と呼ばれる、活版印刷のための作業台だそうです。この作業台はスマニューのスタッフのお父さんが、ニューヨークタイムズに勤めていた時に実際に紙面を印刷するために使われていたものをオフィスに持ってきたのだとか。昔は時間をかけてニュースを綴っていたけど、今はスマートニュースがあるよ、とスタッフの方はニコニコ笑ってらっしゃいました。
この他にも、ちょっと違う種類の本が紛れ込んだ本棚(スマニューは"Discovery(発見)"がひとつのテーマだとのことで、それを踏まえたデザインだそうです)や、日本のオフィスが動き出す時間帯に変化する照明など、社員だったらワクワクするだろうなと思う仕組みが沢山がありました。
多分、なんてことないオフィスであれば2分で案内が終わるような広さだったのですが、色々な話を聴いていて、気づけば30分以上時間がたっていました。
(壁は昔のままのレンガ造り。もっと写真撮っておけばよかった...)
それぞれのデザインに込められたストーリーがあった
そんなわけでスマニューのSFオフィスはとっても魅力的な場所だったわけなのですが、帰り道、何が普通のオフィスと違うのかなぁと考えてみました。
そこでふと気づいたのは、それぞれのデザインに込められたストーリーがあったということです。しかも、それが 会社のテーマに沿った、いわば内面から出てきたストーリーだったからこそ、納得感があるというか、居心地の良さのようなものを生み出していたのではないかと。
これはどのようなプロダクト・デザインにも(あるいは人にも!)通ずることな気がします。アプリやウェブサービスを作るときにも、意識していきたいと思った次第です。