11/17に六本木界隈のAndroidエンジニア勉強会である Roppongi.aarを開催しました。第2回は株式会社メルカリで開催されました。参加者は36名で、8人の発表がありました。
クラフトビール好きにはたまらないAndroid勉強会@メルカリ #roppongi_aar pic.twitter.com/qVnhM8ebGf
— ふじたくま (@magie_pooh) 2015, 11月 17
第一回と違って会場が広くてBGMもある #Roppongi_aar
— こむ (@petitviolet) 2015, 11月 17
今回新しい試みとして、プレゼンを英語推奨としたのですが、その経緯や振り返りについて書きたいと思います。
新しい試みの経緯
今回勉強会を開催するにあたり、これまでと異なることをやってみようと思いました。理由としては、
勉強会の同窓会化、新参者が入りづらいような雰囲気にならなければ問題ないとは思う。逆説的に言えば排他的になった瞬間、終わりの始まりだと思う。けれど輪の内側から外側にいる人の心情をうかがい知るのは難しいという問題もある。
— ジャバニャン (@pside) 2015, 8月 31
と考えたからでした。具体的には以下のような取組みを行いました。
海外のデベロッパーを勉強会に引き込む
以前 Meetup経由で勉強会に参加した時に、外国人デベロッパーから"日本人はどこで勉強会を知り、参加しているのか"と聞かれたことがありました。またMeetupでの勉強会では沢山の外国人がいるのにもかかわらず、Connpassなどで告知された勉強会には全然外国人がいません。このことから、どうやら外国人は勉強会に関心があるものの、日本ではどうやって参加できるのかわからないのではないか、ということに気づきました。
せっかくなら海外のデベロッパーとも情報共有した方が刺激もあるはず。そう思ったので、今回はConnpassでの通常の告知とは別に、Meetup経由での宣伝も実施しました。
なお、Meetupをで告知をする上で留意点が2つあります。
イベントを立てる場合はコミュニティを作らないといけない
Connpassと異なり、まずコミュニティを作り、そこにイベントを立てる必要があります。今回の場合、すでにTokyo Android DevelopersというコミュニティがMeetup上にあり、あらためて Roppongi.aarというコミュニティを作ることは得策ではないと考えたため、Meetup上でのイベントは立てませんでした。イベントを立てずに告知する場合はメーリングリスト機能が使える
Meetupにはメーリングリスト機能というものがあり、そのコミュニティに参加していれば誰でもコミュニティ内にメールを送ることができます。今回は Tokyo Android Developersに自分がすでに参加していたので、メールを投稿してメンバーに告知しました。Tokyo Android Developersは500人以上が登録しており、投稿直後から問い合わせを複数頂いたので、熱量は思いの外高かったです。
プレゼンスライドは英語推奨
Connpassでの告知時に、プレゼンを"英語推奨"としてみました。上記の通り、海外のデベロッパーの参加も想定されたので、そういった参加者をおいてけぼりにしたくなかったからです。また、Android界隈でスライド英語化の波が来ているのでそれに乗ってみたというのもあります。
KPTでの振り返り
今回の勉強会をKPTで振り返ってみたいと思います。
Keep
英語推奨は結果的に全員英語スライド
あくまで推奨だったので、日本語のスライドもあるかなと思っていたのですが、蓋を明けてみれば全員英語でした。また、@KengoScalさんは発表自体も英語でした。素晴らしかったです。
懇親会でも英語での発表というのは新鮮で良かった、というご意見いただけて良かったです。Meetupでの告知もOK
Meetupでの告知も、開催数日前に告知したにも関わらず、6名の海外デベロッパーの方に参加いただきました。そのうち1名は発表もしてくださいました。フィードバックとして、"こういう勉強があると知らなかったので、ぜひまた呼んで欲しい"と言っていただけたので、今後も継続するとよさそうです。発表7min + 質疑 3minで勉強会が双方向になった
今回@petitviolet さんの提案で質疑時間を設けたのですが、結構質問が上がって勉強会が双方向になったので、これは継続したいです。
Problem
- 発表者がなかなか埋まらなかった
発表者を6名募集したのですが、思ったより埋まるのに時間がかかった印象でした。英語推奨というのが多少影響したのかなと思っています。英語推奨といった縛りを意識させすぎず、LT枠などを用意してカジュアルに発表していただける勉強会作りが必要かも。 - 日本語 + 英語の使い分け
発表・質疑は日本語が中心だったので、外国人のデベロッパーをおいてけぼりにしてしまった部分があったかなと思っています。大きなカンファレンスなどで海外のデベロッパーが参加する場合にどのように対応しているのかを参考にして、次にいかせればよいかと思っています。
Try
- ゲーム界隈の人も巻き込む
これは前回も考えたのですが、ゲーム業界の知見が沢山あるはずなのに全然漏れでてこないので、なんとか引っ張り出したいです。六本木界隈にあるG社とかM社とか。 - Shibuya.apkとの共同前線
先日 Shibuya.apkが六本木(Google本社)で開催されていたので、共同前線を張って、Androidを盛り上げたいです。
発表スライドまとめ
最後に今回の勉強会のスライドを掲載します。良かったら御覧ください!
Write Android like Scala @petitviolet
Scalaのように関数型プログラミングをAndroidでするためのノウハウ共有でした。レトロラムダと組み合わせると最高に綺麗になりそうでした。
speakerdeck.com
Android Clean Archtiecture FOR DUMMIES @KengoScal
AndroidのナウいフレームワークであるClean Architectureに関する発表でした。プレゼンも英語で強かったです。
www.slideshare.net
Upload a screenshot to Slack @operandoOS
Slackにスクショをアップロードするためのライブラリ, Meteroidについての発表でした。スクショをNotificationから一発でアップロードできるのは熱いですね。
www.slideshare.net
Effective Espresso @Misumi_Rize
Espressoの用法やTipsなどについてでした。綺麗にテストコード書くために、粒度を小さくするなどのノウハウが勉強になりました。
UI Automator Becomes Friendly with Espresso @symio_tym
他のアプリに対して設定ができる UI Automatorの機能やノウハウなどについての発表でした。全部自動化しようとする必要はない、というのがなるほど、と思いました。
speakerdeck.com
Designing Auto Generated Codes @kikuchy
Dagger2, Butterknifeを比較して、どういった要件の場合で使い分ければよいかという発表でした。Dagger2はさらっと触った程度だったので、ちょっとまじめに触ってみようと思いました。
Android development at Mercari 2015 @tomoaki_imai
メルカリでのAndroid開発が去年からどう変化したか、ABテストの内製化などあたらしいチャレンジなどについて発表しました。
www.slideshare.net